忘年会のハシゴは初老の身体には酷である・・・。
この日・・・
嫁さん6人引き連れて忘年会・・・
あっ
言い忘れた
ワシのことをよく御存じの方ならこの意味が分かると思うけど・・・
ワシは一夫多妻である。
この日の食事処は・・・
松江大橋北詰 中村
着くやいなや・・・相も変わらずみなさんよくしゃべる。
よくしゃべるくせに・・・ワシの話は全く聞かん・・・
ながいこと付き合っとると・・・聞かれんことにも慣れてくる・・・
話を振られて答えを返しとるのに・・・すでに違う話を違うやつとしてやがる・・・
多分そのうちワシは・・・グレる。
なんだかんだで話しも盛り上がって・・・
おまけに旨い料理で腹も満腹・・・
酒もほどよくまわって・・・
いつもより少々饒舌に・・・
いわゆる・・・ほどよく酔っぱらった状態である。
こいつらにはしてもらうばっかで・・・なんにも返せない・・・
唯一・・・旨いもんを食わしてやるくらいしかワシには思い浮かばないのである・・・
せめてこれくらいのことはせんと・・・
あいつが枕元に立って・・・お叱りをうけることになる。
昔話に花が咲いて・・・
楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまう・・・。
しっかり食って・・・大満足。
無事に多妻連中との忘年会は幕となり・・・
次は同窓会に合流である。
・・・
同級生がやっとる『HEART LANDに来い』との指令・・・
ここはギタ~とかがあって・・・
ギタ~を片手に歌ったりするBARである。
ワシが着いたころには皆さん完全できあがり状態・・・
着くやいなや・・・
『ギタ~弾けやっ』ってはじまって・・・
ジャラ~~ン♪
ワシにとっては・・・おちゃのこさいさいである。
最初にワシのギタ~の音色で歌いだしたのは・・・
ゆ~じ
しょっぱなにゆうじの歌の伴奏は・・・ほとんど罰ゲ~ムである。
30年以上聞きなれた歌声は・・・相変わらず聞き苦しい。
彼の張り上げる声と・・・ワシとのリズムは全く合わない・・・
おまけに鬼の形相での歌は・・・
相変わらず心に響かない。
ただ・・・ひとつだけ褒めるとするならば・・・
彼は一生懸命に歌う・・・ここは誰にも負けないのである。
次は・・・
とみお
張り上げる歌い方はまったくしない・・・
性格と真逆の蚊の鳴くよ~な弱弱しい声は・・・
昔の彼の悪行を知っとる方々は想像もつかないと思われる。
これまた30年前と全く変わってない歌声・・・
ちなみにこいつは巡恋歌を最低二回は歌う・・・
せめて一回にして頂きたい。
彼が作った不朽の名作・・・『2人の部屋』は・・・
今や・・・誰も覚えていない。
次は・・・
よっさん
このおっさんとは40年以上の付き合いである。
こんだけの付き合いならば阿吽の呼吸といきたいとこが・・・
阿吽の呼吸なんぞ微塵もない・・・
なによりもこのさんとはリズムが合わん。
知らん歌でも知っとる歌かのよ~に勝手につくって歌うとこがある・・・
知らんなら知らんで・・・断って頂きたい。
それとまったく悪びれない姿勢は・・・反省して頂きたい。
次は・・・
ごりぞ~
この男は・・・音楽の学校中退である。
そら歌も上手で・・・?
あらっ
かなりの月日がたったせ~なのか・・・歳のせ~なのか・・・
今では・・・美声も曇りがちである。
ただ・・・ワシとの呼吸はまんざら悪くない。
『今度・・・俺・・・歌作ってくるけん』と言いながら・・・
三十年以上たっても・・・聞かされたことがない・・・
せめて生きてるうちに届けて頂きたい。
ごくまれに自分の歌に自分自身が酔う傾向がある・・・
ただ・・・だれも彼の歌に酔うことは・・・ない。
次は・・・
ちっちゃいの
さすが普段から歌いなれとるせ~なのか・・・
音程をはずすことはない・・・
かすれ声の声は自慢のハスキ~ボイスである。
ただ・・・そのハスキ~ボイスにはだれひとり興味が・・・ない。
ワシとのリズムもそれなりに合っとる・・・
けど・・・歌に入り込み自分の世界にひたっとるのが・・・
なんかはがいい。
そんなこんなで・・・
時間は深夜3時・・・
こいつらもぅ一軒行くらしい・・・
『行くで~』の問いかけに・・・
聞こえんフリして・・・
帰った。